
※ この記事は、2025年11月に更新してしまいました。
1996年に公開されたSF映画『インデペンデンス・デイ』。軍と民間人が協力して宇宙人に立ち向かう姿は感動を呼び、大ヒットしました。 空をおおうほどの巨大な宇宙船も、話題をかっさらっていました。
ところが、この大ヒットにあやかって、本シリーズとは関係のない映画も作られています。この記事では、正規の『インデペンデンス・デイ』シリーズと、タイトルが似ているだけのB級映画についてお伝えします。
目次
正統な続編は『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』だけ!
◆ 『インデペンデンス・デイ』シリーズの正規作品は2つだけ!
✔ 『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』(2016年)
前作『インディペンデンス・デイ』の公開から20年。2016年に公開されたのが、2作目の『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』です。
あらすじは、こんな感じ。
エイリアンの襲撃から20年。
撃墜した宇宙船から技術を学んだ人類は、ますます進歩していました。再び宇宙人が襲来してくる日にそなえて、月や火星に防衛システムを作ります。
そんなとき、異変が起こります。20年前にアフリカに不時着していた大型宇宙船が、起動し始めたのです。地球防衛司令部のレヴィンソンたちは、宇宙船からSOS信号が発信されていることを突き止めます。
やがて、土星に建設していた防衛基地からの連絡が突如、途絶えます。
さらに、月面基地の上空には、正体不明のワームホール(=時空の穴)が出現。ワームホールの中から宇宙船が現われます。
地球防衛司令部のレヴィンソンは、
「あの宇宙船の乗組員たちは、人類に好意的だ。攻撃してはならない」
と進言します。
ところがランフォード大統領は、宇宙船の破壊命令を出してしまい・・・
『インデペンデンス・デイ+年号』には要注意! 9つのばったもんに気をつけろ!
残念ながら、興行的にパッとしなかった2作目。
しかし、そんな『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』よりはるかに完成度が低い映画があります。 『インデペンデンス・デイ+〇〇』というタイトルの作品。
2025年11月時点で、全部で9つ。題名は似ていますが、CGがチープだったり役者の演技もヒドかったりします。
◆ 閲覧注意! 『インデペンデンス・デイ』偽物シリーズ ◆
(※ 下記の作品を観て“人生をムダにした”と感じても、責任は取りません)
❷ 『インデペンデンス・デイ 2016』
❸ 『インデペンデンス・デイ2017』
❹ 『インデペンデンス・デイ 2018』
❺ 『インデペンデンス・デイ 2019』
❻ 『インデペンデンス・デイ 2021』
❼ 『インデペンデンス・デイ 2022』
❽ 『インデペンデンス・デイ 2024』
❾ 『インデペンデンス・デイ 2025』New!
本シリーズとはまったく関係ない作品をDVD販売会社が集めて、『インデペンデンス・デイ』とタイトルを付けているのです。
こういったB級作品を楽しめる人もいるでしょう。ただ、知らずに見てしまうと「ひどい! だまされた!」と感じる人もいるかもしれません。
ここから先は、『インデペンデンス・デイ』偽物シリーズをご紹介してゆきます。
ややネタバレしていますので、内容を知りたくない人はご注意ください。
関連:B級の宝庫「エアポート」シリーズ!
>> おすすめはどれ?映画「エアポート」本家シリーズ&タイトル似のB級作品
『インデペンデンス・デイ 2014』
原題は『Independence Daysaster』。カナダ映画です。
(⇦ day(日)と、disaster(災害)をかけている。うん、上手くない)
宇宙から、無数のUFOが飛来します。そして、地底からは謎のドリル・ポッドが出現。(見た目はつくしだけど、ドリルだよ)
地底と上空から、宇宙人の襲撃を受ける人類。
逃げ延びた大統領と、彼の息子、女性科学者、ハッカーたちは、田舎の納屋で作戦会議します。科学者たちは、小さなUFOたちが母船からの電波で動いていることを突き止めます。
ここで、奇跡が! 女性科学者がたまたま持っていた装置が、宇宙船の電波に有効であることがわかったのです・・・
映画ファンよ。「ご都合主義」という言葉を軽々しく使うのは、やめなさい。真のご都合主義がここにある。
・動画配信
『インデペンデンス・デイ 2016』
原題は『Independents’ Day』。アメリカ映画です。
(⇦ 本家の原題は『Independence Day』。まぎらわしすぎるでしょ!)
大都市の上空に、空をおおうほどの巨大宇宙船が現われます。アメリカ軍は調査のため、偵察機を派遣します。
すると、友好のために来ていた宇宙人は、地球から先制攻撃されたとカン違い! 偵察機を撃ち落とします。さらにホワイトハウスを攻撃、大統領たちはあっさりやられてしまうのです。
偶然にも他の場所にいた女性副大統領のレイニーは、大統領に就任。
そこへ、オリオンと名乗る宇宙人のリーダーから連絡が入ります。
「我々は、地球に移住したいと思ってる。君たち地球人は邪魔だから、我々の星に移ってくれないか? 争うつもりはないんだ」
(⇦ 敬語でおどす、フリーザみたいなリーダー)
オリオンは、障害をもっているレイニーの息子の足を治してくれます。レイニーは悩みます。
「宇宙人の言うことを信じてよいものか・・・」
そこへ、地球外生命体 探査部のフライ少佐が現われます。フライ少佐は、なくなった宇宙人からフェロモンのサンプルを入手していました。フェロモンを使って宇宙船に侵入したレイニーたちは、恐ろしい陰謀に気づくのでした・・・
あれれっ?ストーリーだけ書くと、本家より面白いぞ・・・
ただし、しょぼいCGとひどい演技で、始まって5分で観たことを後悔します。
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『インデペンデンス・デイ2017』
原題は『Drone Wars』。アメリカ映画だ。
宇宙人の技術は、進歩していました。今度はドローンをともなって現れたのです。(⇦ テクノロジーが進歩するスピードが、地球と同じじゃねえか!)
ドローンの集中攻撃を受けた人類は、絶滅寸前。アメリカ政府も機能を失ってしまいます。
米軍基地に勤務するイライアスは生きのび、廃墟と化した医療施設に逃げこみます。施設には軍事や化学の専門家たちが集まり、ドローンに対抗する手段を考えていました。
専門家たちに認められたイライアスは、夏休みの自由工作で作ったみたいなビームライフル銃をもららいます。
ところが、敵は宇宙人だけではありませんでした。技術者集団ホーネットが、この混乱に乗じて、自分たちが地球の支配者になろうと企んでいたのです・・・
この脚本の完成度を見たとき、「本当に宇宙人がいたら、頭脳で負けるだろうな」というメタ視点を味わえます。
『インデペンデンス・デイ 2018』

原題は『Battalion』。日本語訳は『大部隊』。オーストラリア映画です。
またも、突然現れた宇宙船。宇宙人たちは、7カ月かけて太平洋沿岸を制圧します。
アメリカ人の青年ジョンには、海兵隊員の兄・クリスがいます。ある日、クリスの家族を空港まで送ろうとしたジョンですが、不手際でクリスの家族がなくなってしまいます。
罪悪感を覚えたジョンは家を飛び出し、軍に入隊。鬼教官のしごきを受けて、海兵隊員となります。
ジョンはすぐに前線に派遣され、そこで兄・クリスと再会します。
クリスはなんの脈絡もなく、突然発狂! ジョンたちに銃を乱射しはじめるのです・・・
偽物シリーズの中では、いちばん鑑賞がキツイかも。主人公がくよくよ系で、時系列もゴチャゴチャしているからです。B級とわかっていても、おすすめしづらい。
『インデペンデンス・デイ 2019』
原題は『Horizon』。意味は【地平線】。イギリス映画です。
イギリス西部の都市・ブリストル上空に、巨大宇宙船が出現します。スティーヴンは家族を連れ、街の外れに脱出しようとします。
しかし、街は大混乱。秩序がみだれ、無法地帯と化していました。
さびれた農場に逃れてきたスティーヴンは、コールリッジという謎の男に出会います。コールリッジは160年前に宇宙人に拉致され、人類を助けるために戻ってきた、と語ります。
(⇦ お、おう・・・飲みこみづらい設定だけどな)
巨大宇宙船に対抗するには、宇宙人が160年前に地球に残した船を起動させるしかありません。しかし地球には、すでに宇宙人の手先たちが乗りこんでいたのです・・・
5分に一度、ツッコミたくなるようなストーリー展開。ハリボテのCG。大げさな演技。これだ! このB級感を持ってたんだ・・・ くそつまらねえ!
どんな映画にもリスペクトを払っていますが、これだけは止めたほうがいいです。
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『インデペンデンス・デイ 2021』
原題は『Attack of the Unknown』。意味は【未知からの攻撃】。アメリカ映画です。
WOWOWでは、「アンノウン・アタック 未知からの襲撃」というタイトルで放送されていました。
ロサンゼルスの上空に、巨大UFOが出現! 市民は大パニックになります。
凶悪犯を護送していたヴァーノンたちSWAT隊員も、その異変に気づきます。エイリアンの攻撃から逃れ、行き着いたのは刑務所。
弾薬はあとわずか。エイリアンと囚人。2つの敵から身を守れるでしょうか?
【未知からの攻撃】というタイトルなのに、宇宙人は昆虫なみの攻撃方法。
何より“B級感”を感じるのは、編集の拙さ。シーンとシーンの繋ぎがヘタで、場面転換がわかりにくいです。
地球人よ、想像力と忍耐力を鍛えよ!
『インデペンデンス・デイ 2022』
原題は『War of the Worlds: Annihilation』。意味は、【世界戦争“全滅”】。
突如、地球に隕石の雨が降りそそぎます。
アメリカ軍の情報官・アシュラヤは、通常の隕石とは異なる不可解なシグナルを感じ取ります。予感はあたり、隕石から戦闘マシンに乗った未知のエイリアンが現われたのです!
エイリアンの狙いは、“地球の植民地化”。
アシュラヤやスカラー将軍たちは、エイリアンの母船をドローン兵器で攻撃する計画を立てますが・・・
えっ!? エイリアンの戦闘ロボ、かっこよくない?
B級映画って、怪物やロボットのデザインがしょぼいことが多いですが、本作は素晴らしい。
と、褒めたのも束の間。
大切な人をなくしたのに、あっさり立ち直る薄っぺらい人間ドラマが待っています。
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『インデペンデンス・デイ 2024』
原題は『Alien Apocalypse』(エイリアンの黙示録)。
探査船が太陽系外の惑星・プロキシマbから、謎の物質を持ち帰りました。その物質は、ありとあらゆる飲み込み、成長を続ける宇宙生命体「ゼノボット」だったのです。
科学者のセレステたちはゼノボットに立ち向かいますが、ゼノボットは様々な兵器に変身し、攻撃をかわします。そして、ついに巨大UFOがロサンゼルス上空に現れ・・・
まず、これ、映画のテイストが劣化版『エイリアン』(1979)。つまり、SFホラー。プレハブ小屋でエイリアンごっこしているような感覚なんです。
エイリアンが犠牲者を食べたりって・・・『インデペンデンスデイ』のタイトルから期待してるものと違うのよ。もっと、エイリアン軍団 VS 人類の真っ向勝負を見たいんだ。
しかも、肝心の巨大UFOの登場が遅すぎる。フリーザ戦の悟空じゃないんだから。
CGも研究所のセットもひどいのに、女優さんの演技だけムダにいいのが悲しい。あなただけ出世してくれ。
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『インデペンデンス・デイ 2025』New!
原題は『Alien: Rubicon』(エイリアン:ルビコン)。
(ルビコン川は、古代ローマの川。本国と属州を分ける境界線となっていた川です。「ルビコン川を渡る」という慣用句で、“後戻りがきかない重要な判断をくだす”を意味します)
ある日、ニューヨークの上空に、巨大な球形の未確認飛行物体があらわれます。UFOはマンハッタンを破壊しながら、ニューヨークの街を進撃してゆきます。
エイリアンを研究していたモロー博士は、恐るべき事実をつかみます。いま、上空にいるUFOは偵察隊に過ぎず、本体であるUFOの大群が、地球に迫っているというのです・・・・
出た!
エイリアンが登場すると見せかけて、いつまで経っても登場しない“出る出る詐欺”。
ただ、我らがマイケル・パレ(『ストリート・オブ・ファイヤー』)が、UFOの欠点をあぶり出してゆくテンポ感はいいです。
『インデペンデンス・デイ』シリーズのバッタもんが世に出てから、11年。
もう、ある程度のことは許せます。
私たちは、B級映画に対する“寛容の精神”を学んだのです!







